今年の抱負は？と年頭にあたって考えたことは、「こだわり」を持たずに自然に過ごしていこうということです。これまでは、仕事でも私生活でも、どちらかというと「こだわり」を持って過ごしてきました。
しかし、今まで「こだわり」を持ちながら、いろいろとやってきたことが、コロナ禍で自由にはできないようになってしまった。とすると、このような時代を少しでも平穏に暮らしていくためには、これまでの「こだわり」をあえて捨てて、あるがままに過ごしていったほうがいいのではないか？と思ったわけです。
そんな安易な気持ちで今年の抱負を決めたのですが、あらためて「抱負」という言葉を調べてみました。もちろんその意味は、「心の中に持つ決意あるいは計画」だったのですが、ただ「◯◯したい」、だとか「〇〇になりたい」だけで終わるのは、正しい抱負ではないそうです。抱負という字を見てみると「抱（ホウ）」は、そのまま抱くことですが、「負（フ）」は負けるではなく、「負う（おう）」、つまり請け負うとか背負うというように使う「負う」なのですね。
だから、「抱負」というときには、「◯◯になりたい」だけでなく、「◯◯になれるように、△△する」というように、具体的にどんな努力をするのか示す必要があるそうなんです。とすると、「こだわりを持たずに過ごしたい」といった今年の抱負には、具体的な努力項目がないということになってしまい、本当の意味での「抱負」にはならないことを知ってしまいました。年の初めから若干意気消沈です。
でも、せっかく「今年はこだわりを持たずに過ごしていこう」と決めたので、真の意味の「抱負」にはこだわらずにいこうと、思いを新たにしています。
ゆっくりと柔らかい気持ちで過ごしていきたいと心から思っています。