AppleのiOS7、その大きなポイントは、フラットデザインです。iOS6までとは大きく違う見た目となっています。
個人的には、スッキリした感じで好きです。ただ、このデザインが嫌いという人も多いようです。
ところで、iOS7の本質はフラットデザインではなく、ノイズとなるデザイン記号を徹底的に省く事でコンテンツを目立たせることにあるらしいんです。iOS7では、ツールバーのアイコンがシンプルな曲線と直線で描かれたものになっているなど、視覚的に重かった部分がかなり省かれています。
今回のiOS7におけるUI（ユーザーインターフェース）の変更では、パッと見ためには操作方法がよくわからないものが多くなっています。（このことを専門的な言葉では「シグニファイア」の破壊と言うそうです。）
具体的には、例えばホーム画面にアイコンのフォルダを作って、そのフォルダーに入ってしまうと、そこから元のホーム画面に戻る「ボタン」がありません。フォルダーの外枠をタップするという非常に直感的な動作、あるいはホームボタンを押すという既存のiPhoneユーザーなら誰でもわかる動作で戻ることができます。
また、ホームボタンのダブルタップで各アプリのメモリー開放を行う場合も、以前は各アプリのアイコンの右上に×印がついていましたが、iOS7では縮小画面が現れるだけで、開放を示す表示は全くありません。一体どうするかというと、この縮小画面を上方向へフリックします。
この操作など、ネットなどで調べないと全くわからない方法です！
でも、どの操作も非常に直感的で、一度行うと２度目以降は非常に素早く自然に操作できます。
通常、こんなにUIをひと目ではわからないものにしてしまうと、ユーザーは離れてしまいます。たとえば、ホームページなどでは。 でも、iPhoneでは、ユーザーは高いお金を払っているので、そう簡単には離れられません。つまり、何とか学習します。
そして、その操作方法が、理にかなっているとすぐに慣れて、文句も言わなくなります。
Appleは、このUIの大胆な変更により、システムの設計をシンプルにできるばかりでなく、どんなデバイスでも直感的に同じ操作が可能となり、特に将来の製品化が予想されているiWatchなどの小さな画面のデバイスでもスマートな操作が可能になるのではないかと言われています。
デジタルデバイスに多くの人が慣れてくると、操作方法もこれまでの常識とは違ったことが必要になってきているのかもしれません。さすがAppleと本当に実感する時が近づいているのかもしれません？
詳しくは、こちらをご覧ください。（UID Lab）
iWatchの予想記事（写真入り）
http://www.gizmodo.jp/2013/10/iwatchel1314153.html
#iOS7