昨日の各新聞の論説は、郵便不正事件での検察特捜部のずさんな捜査と日本振興銀行の破綻に対する論評で揃っていました。
政治に関する論説の場合、新聞によって論説の方向性が全く反対のことがよくありますが、今回の2つの事件に対しては、概ね同じ論評だったと思います。
郵便不正では、検察特捜部への検証とそのあり方に対する疑問をなげかけ、日本振興銀行破たんでは、ペイオフの発動が円滑に進み、日本の金融システムに悪影響がでないようにというものです。
いかにもいかにもですが、この2つの事件、当初はどのような反応だったのでしょうか?
まず、郵便不正では、村木局長をほとんど犯人と決め付けるような報道が多かったと思いますし、小泉政権時に作られた日本振興銀行については、「高金利を武器に資金を集め、成長性が高い中小企業への融資で収益を確保する」というビジネスモデルに大いに期待をよせたのではないでしょうか?
翻って私自身も、そんな風に観ていた気がします。
物事の判断の難しさを痛感する2つの事件でした…..