○撮影場所:松江市 ○PEN E-P2 with M.ZUIKO 17mm
TPPにからめて、農水大臣が新税の導入について言及しています。
TPPなどの様々な経済連携協定を進めていけば、農業への打撃は計り知れないものがあります。
その打撃を和らげ、TPP実施時点でも農業が維持されるための支援策を財政的に裏付けする財源として、新税導入が議論されているわけです。
ここで、ひとつ心配なのは、農業支援策をいろいろと考える中で、経済的効率性を向上させるだげで、農業が維持できるという単純な考え方です。
農業は、効率性を追求しすぎると環境に悪影響を与える面があります。また、中山間地域の農業には非効率な部分がどうしても残ります。中山間地域から農業がなくなれば、地域の維持が不可能になり、人は住むことができなくなります。
経済的効率性の追求はもちろん必要ですが、それだけで、農業の価値を判断することは、明らかな間違いです。
新鮮安全な食料を供給する基本的機能に加え、環境や地域を守っていく多面的機能など、農業の地域における価値をどこまで評価できるかがカギだと感じます。